あと半分の課題

大学院課題5:functional MRI(fMRI)におけるblood-oxygenation-level dependent (BOLD) contrastについて簡潔に説明せよ.

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 酸素化ヘモグロビン(oxyHb)は反磁性体、脱酸素化ヘモグロビン(dHb)は磁性体である.これらの違いを利用し、両者のMRI信号の差を検出することができる.

 通常の状態では脳内の毛細血管内でoxyHbは組織に酸素を一定の割合で供給、dHbに変換されるが、神経活動が亢進すると血流が過剰に増加し、需要を上回るoxyHbが供給される.その結果、磁性体でありMRI信号を減弱させるdHbが減少し、T2信号強度が増す.安静時と亢進時の信号強度の差分をはかることで、脳内のどこで酸素供給が活発に行われたかを検出することが可能となる.

面白くもない課題

大学院課題1:単極うつ病に比較して、双極うつ病で見られることの多い臨床的特徴をまとめなさい.

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 単極性のうつ病では、薬物治療に抗うつ薬を用いることは通例であるが、双極の症例で抗うつ薬の使用は躁転、自殺、急速な発揚・焦燥を賦活する可能性がある.双極性の症例ではリチウム反応性を認める.双極うつ病をもつ患者には双極性障害の家族歴があることや、軽躁状態の病歴が含まれていることが多い.日本うつ病学会ガイドライン(2012年)によれば、双極性うつ病の鑑別は以下の5つ以上とされる.すなわち、

  • 過眠
  • 食欲亢進
  • 精神運動性の抑制
  • 精神病症状
  • 気分症状の不安定さ
  • 若年発症(25歳以下)
  • うつ病相の再発(5回以上)

一方で大うつ病は以下の4つ以上が参考となる.

  • 就眠障害、不眠
  • 食欲低下(体重減少)
  • 活動性の低下はみられない
  • 身体的愁訴
  • 25歳以上の発症
  • 6ヶ月以上の罹病期間
  • 双極性障害の家族歴なし

 これら臨床的特徴は大規模多施設研究(Perlisら、2006年)でのロジスティクス回帰モデルで双極性と単極性のうつ病を比較した際にも顕著であり、特に双極性障害の家族歴、過去のうつ病エピソードの数が多いことはオッズ比の示すところにおいても統計学的に有意である.